スーパーエナメル

今年も一番多くお問合せを頂いたかもしれないのが、
「失活歯（神経がない、死んでしまったと表現される方が多いです）の変色」のお悩み。

いろいろと調べてスーパーエナメルにたどりつかれるようです。
"削らずに貼るだけ"という治療方法は、
とても魅力に感じるものではないかと思います。

スーパーエナメルって、一度に全体を揃えて
美しく仕上げることに大変優れた治療方法なのです。
例えば、上の前歯の犬歯から犬歯（左右3本ずつ）の合わせて6本や、
さらにその後ろの歯を含めた8本を、
スーパーエナメル（セラミック）を装着して、
希望の白さや統一感が出すという感じです。

もちろん条件がありまして、
土台となるご自身の歯の色が揃っていなければ、
スーパーエナメルを貼っても微妙な差が出ますし、
被せ物や、大きな詰め物をしている場合も、
色を揃えるのは難しくなります。

最初に戻ります。
「失活歯の変色」の多くは１本もしくは２本ではないでしょうか？
単独で変色するので目立ってしまうことが多いのでは？と思います。

そして、スーパーエナメルは１本だけ貼ることは可能ですが、
このような場合は、ほかの歯と色を揃えて美しく仕上げるというのは、
非常に難しくなってきます。

そのため、「失活歯の変色」でお悩みの場合、
やま歯科では、まずウォーキングブリーチをご提案しています。
（処置ができるかどうかは検査が必要です）

みなさんがよくご存知の歯のホワイトニング。
あれは、ご自身の歯（生きてる歯）を薬剤によって白く（漂白）する方法です。
ウォーキングブリーチはご自身の歯なのだけれど、生きていない歯＝神経がない歯を、
歯に裏から穴をあけて薬剤によって白く（漂白）する方法なのです。

説明よりも写真の方がわかりやすいかもしれません。