新大阪駅 徒歩6分、大阪市淀川区の歯科医院。むし歯や歯周病だけでなく、インプラントや矯正治療、ホワイトニング・スーパーエナメルなども行っています。

開業27年の豊富な経験と技術

〒532-0011大阪市淀川区西中島6-3-32第2新大阪ビル2F


  土曜日はインプラント・矯正などの優先診療日です

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※土曜 9:30~13:00/14:30~17:00

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proprioceptive derivation

やま歯科の診療台はどうしてベッド!?

・・・その理由とpd style、ゼロシステムについて

日本発・世界の水平歯科診療へのアプローチ

アメリカ人歯科医師と日本人技術者が共鳴した、患者さんと歯科医師の安心の追及。

・・・そして茶の湯の心。

「?」マークから始まった、「歯科水平診療の改革」と世界への発信

「拷問に近い」と言われていた歯科治療が「子供も眠ってしまう」ほどリラックスした治療に変わったのは、日本の文化に共鳴したアメリカ人医師と、歯科治療における」拷問からの開放」に思いをはせていた一人の日本人との出会い、開発にチャレンジした日本人技術者や、患者として協力したその家族や子供達の「拷問からの開放」にかける「夢」を追い続けた集団の努力の歴史でした。

そしてそれは、日本発の改革として世界にはばたきました。

歯科医療の改革は、一人のアメリカ人医師が発送した「術者はゆったり座り」「患者さんは水平に寝かせる」が発端でした。この医師の考え方は、茶道に潜む、自然体の姿勢と茶室の空間の合理性を媒介して、発想したアメリカ人と開発にあたった日本人との間で、正しくその概念が共有され、日本だからこそ生まれたまったく新しい診療方法といえます。

開発された診療台が全米歯科医師学会で発表された時、黒字に白の「?」だけを書き込んだ、大きな看板を設置し、世界の歯科医師に従来の診療方法に疑問を投げるかたちで、衝撃的にデビューしました。

歯科水平診療の改革には「茶道の心」が影響していたようです。

日常生活を歯科診療へ

「限りなく自然体で」「垂直から水平へ」の発想が大きなメリットをもたらした。

-すべては安定した姿勢から始まる-

私たちの日常生活において最も根本的な感覚。それは、重力に対して体をバランス良く安定させる為の平衡感覚といえます。安定したエレガントな姿勢両眼・両肩のラインは水平で、背骨が垂直に伸びた最も自然な状態。そこから生まれる正確で効率よい動作は、疲れを軽減し集中力を高めます。そして、この安定した姿勢を維持することによりBKTAV感覚が最も効果的に機能します。

 

B:平衡感覚(Balance Sense)、K:筋肉感覚(Kinesthetic Sense)、

T:触覚(Tactile Sense)、A:聴覚(Auditory Sense)、V:聴覚(Visual Sense)

●垂直診療(術者立位)

■器材が中心:器材に合わせた診療スタイル(患者さん・歯科医師双方にとって苦痛の治療スタイル)

●水平診療(術者椅座位)

■人間が中心:人間の自然体に合わせた器材による診療スタイル(患者さん・歯科医師双方にとって快適な治療スタイル)

●患者さんに
  • 剥き出しとなる治療器具が与える威圧感
  • 全ての治療手順が見えてしまうための不安感と緊張感
●患者さんに
  • 横になるリラックスした姿勢による安定感と安心感
  • 機器類が目に入らない(威圧感がない)安心できる診療
  • 手順を少なくした治療による時間の短縮と治療回数の減少
●術者(歯科医師)に
  • 不安定な動作による治療精度のばらつき
  • 無理な姿勢による疲労
  • 肉体疲労による不安定な治療精度と一日あたりの治療密度限界
  • 座骨点を中心に
●術者(歯科医師)に
  • 患者さんの口腔部の固定による動作の安定化
  • 疲れの少ない着座診療
  • 集中力のばらつきが少なく安定した治療精度と一日あたりの治療密度の向上
  • 座高長差があっても作業点が一定(口腔位置が一定)

患者さん・歯科医師、
両方の苦痛を大きく軽減した画期的手法。

最小限の動きで必要な治療作業を行える、画期的なシステム

  1. 器具開発の都合や、それまでの習慣に左右されず、人間の自然な動きを優先して考えることで、垂直から水平への大胆な発想の転換が行われた
  2. 治療に必要な切削器具などが患者さんの目からは見えず、歯科医師からはすぐに手に取りやすい患者さんの頭部下側に配置され、無理なく効率的な治療が行えます
  3. その結果、患者さんの痛みと不安が軽減し、歯科医師は無理な姿勢を強いられることなく、両者が自然体で治療できる環境を提供できた。
  4. 患者さんの口腔位置作業点を一定にしたことで、歯科医師とその補助者のフォーハンド(4本の手)による治療体系、人の動きを考えた物の配置や治療手順に沿ったレイアウトなど、歯科医療をシステム化し、効率化・合理化も図られた。
  5. 手指や器具を使用して患部に直接行う治療行為の説明や、患者さんのお話を聴くなど、「会話」「画像」「文字」「感性」による情報交流を治療の一部に導入し、受診から治療までの診療のシステム化を図った。
  6. 「魔法のガーゼ」と呼ばれた無痛的麻酔テクニックの開発。
  7. この発想の基で、全ての診療システムが画一的に統一されたわけではないが、水平診療の発想が各種の診療器械の開発やシステム化に影響を与えた。

魔法のガーゼ

Dr.ビーチの麻酔方法『魔法のガーゼ』とは、片手にガーゼを持ち、そのガーゼで局所のヌメリをとり、一瞬のうちに針をガーゼの内側、すなわち局所に忍び込ませ、ガーゼをかぶせたままで注射をするというものでした。

患者さんにしてみれば注射器は見てないし、針が入ったことも感じていない、ただガーゼをかぶせられてガサガサとしたらと思ったら、完全にしびれてきたというわけです。

ある患者さんが診療所で麻酔注射を受けた際、「先生のところの麻酔は痛い、依然に麻酔を受けた時には注射などされず、ガーゼで触られただけで麻酔が効いたのに・・・」と文句を言ったそうです。

文句を言われた先生は、業者を呼び「最近は触るだけで麻酔ができるガーゼが出回っているらしい。それをぜひ探してきて欲しい」と注文しました。ところが、そのような魔法のガーゼがあるわけがなく、前出の患者さんにガーゼだけで麻酔をしたという医院に聞いてみると、その先生もキョトンとして、そんな話があるわけがない、ちゃんと注射をうったというのです。

要するに、その先生は、Dr.ビーチのセミナーに参加し『痛くない麻酔注射』を実践されていたのでした。というお話。

人間が中心のデザイン

トレー(ブラケットテーブル)の形、配置はどのように決められたのか

右肘を体側につけたまま左右に動かした時の軌跡が術者に近い一辺になります。

一方、術者の右腕を軽く伸ばして、左右に軽く動かすと、先ほどの線から少し遠いところに、一線が描けます。

この二つの線の左右の端をそれぞれ左側は、患者さんの方にかからない線と、右側は右手前腕の自然な動きの限界線を設定し結ぶと一つの形が出来上がります。これが、インスツルメントトレーの形になります。また、ハンドピースの置き場所は、トレーの術者に近い辺縁に取り付けハンガーを置くと、いつも自然で一定した動きで取り上げることができます。

ハンドピースの適切な配置

「置き方」(角度と方向)の決め方

ハンドピースの置き方の適切な基準となるのは、術者の手の最も自然な動きということになります。というのは、人は無意識に次に取り上げるのに、『取り上げやすい「位置と角度」』に戻すからです。

それは、例えば私たちが日常使っている鉛筆やボールペンの置き方が、よく観察してみると、むいしきにそのように置かれているということでもわかります。

Dr.ダイル・レイモンド・ビーチ

1926年(大正15年)2月14日生
アメリカ・オレゴン大学歯学部卒
平成12年春 勲三等瑞宝章を受章

Dr.ビーチの歯科臨床における研究は、その天才的発想と精神的な活動により、水平位診療とSATV (Skill Acquisition Transfer and Verification) など、学習システムとして大成した。

Dr.ビーチが考案した歯科教育方法や新しい診療体系は、日本はもとより、米国ほか7か所において積極的に導入されている。また、グローバルな口腔保健活動として、WHO(世界保健機構)の口腔保健専門委員会委員、FDI(世界歯科連盟)歯科診療委員会顧問など歴任していた。

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